ジオード:石の中に広がる神秘の世界
- ジオードの中身
ジオードは、一見すると何の変哲もない石ころのように見えます。しかし、ハンマーで割ったり、切断したりしてみると、その真価が明らかになります。内部には、まるで星が散りばめられた夜空のような、美しく輝く結晶がぎっしりと詰まっているのです。
このような、外側は地味でも内側にきらびやかな結晶を秘めた石をジオードと呼びます。洞窟のように空洞になっていることから、ガマと呼ばれることもあります。
ジオードの内部を彩る結晶は、主に石英の仲間です。透明で氷のように澄んだ水晶や、紫色の輝きを放つアメジストなどが代表的です。
特に、アメジストで形成されたジオードは、アメジストドームと呼ばれ、人気があります。その姿は、まるで紫色の水晶の花が咲いたかのように美しく、見る者を魅了してやみません。
ジオードは、その美しさだけでなく、内部に秘められたパワーストーンとしての魅力も持ち合わせています。古代から、人々はジオードを魔除けやお守りにしたり、瞑想に用いたりしてきました。
ジオードは、自然が生み出した芸術品であり、神秘的なパワーを秘めた石と言えるでしょう。