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真珠関連

虹色に輝く神秘の物質、真珠母貝

真珠といえば、その上品な輝きから、古くから多くの人々を魅了してきた宝石です。冠婚葬祭など様々な場面で身に着けられる真珠ですが、一体どのようにして作られるのかご存知でしょうか。真珠の母なる存在、それが「真珠母貝」です。 真珠母貝は、その名の通り真珠を育む貝です。アコヤガイやシロチョウガイなど、真珠を作り出す貝は複数種類存在しますが、いずれも貝殻の内側が虹色に光るのが特徴です。この神秘的な輝きこそが真珠母貝の証です。 では、なぜ真珠母貝は、このような輝きを放つのでしょうか。それは、真珠を作り出すためです。真珠母貝は、体の中に異物(砂粒や寄生虫など)が入り込むと、それを排除しようとします。その際、自己防衛の手段として、異物を包み込むように、炭酸カルシウムを主成分とする「真珠層」を分泌するのです。真珠層は、薄い膜のようなものが何層にも重なり合う構造をしていて、光が当たると反射と屈折を繰り返します。この時、光の波長によって異なる色が見えるため、あの美しい虹色の光沢が生まれるのです。 つまり、私たちが宝石として愛でている真珠は、真珠母貝が長い年月をかけて作り出した芸術作品と言えるでしょう。