イケチョウ貝

記事数:(2)

真珠関連

湖と貝が生み出す輝き:淡水真珠の世界

きらびやかな光を放つ真珠のネックレス。その美しさに目を奪われますが、その陰には、あまり知られていない縁の下の力持ちが存在します。それは、中国や米国に生息するドブ貝という二枚貝です。 ドブ貝は、他の二枚貝と比べて殻が厚いという特徴を持っています。この厚い殻が、養殖真珠を作る上で欠かせない役割を担っているのです。 真珠の養殖には、貝の中に核を入れる作業が不可欠です。この核にドブ貝の殻が利用されているのです。ドブ貝の殻は、真珠の核となる部分を作るために、丸く加工されます。そして、貝の中に丁寧に埋め込まれたドブ貝の殻は、真珠の成長を促す土台となり、美しい輝きを生み出す一端を担うのです。 このように、ドブ貝は、美しい真珠を生み出すために、重要な役割を果たしているのです。ドブ貝の存在なくして、私たちの目を楽しませてくれる美しい真珠は存在しないと言っても過言ではありません。
真珠関連

虹色に輝く神秘の物質、真珠母貝

真珠といえば、その上品な輝きから、古くから多くの人々を魅了してきた宝石です。冠婚葬祭など様々な場面で身に着けられる真珠ですが、一体どのようにして作られるのかご存知でしょうか。真珠の母なる存在、それが「真珠母貝」です。 真珠母貝は、その名の通り真珠を育む貝です。アコヤガイやシロチョウガイなど、真珠を作り出す貝は複数種類存在しますが、いずれも貝殻の内側が虹色に光るのが特徴です。この神秘的な輝きこそが真珠母貝の証です。 では、なぜ真珠母貝は、このような輝きを放つのでしょうか。それは、真珠を作り出すためです。真珠母貝は、体の中に異物(砂粒や寄生虫など)が入り込むと、それを排除しようとします。その際、自己防衛の手段として、異物を包み込むように、炭酸カルシウムを主成分とする「真珠層」を分泌するのです。真珠層は、薄い膜のようなものが何層にも重なり合う構造をしていて、光が当たると反射と屈折を繰り返します。この時、光の波長によって異なる色が見えるため、あの美しい虹色の光沢が生まれるのです。 つまり、私たちが宝石として愛でている真珠は、真珠母貝が長い年月をかけて作り出した芸術作品と言えるでしょう。