オニオンカット

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カット

栗?いいえ、宝石カットの話です

宝石の美しさは、その色や透明度だけでなく、カットによっても大きく左右されます。カットとは、宝石の原石を研磨して形を整えることで、光を反射し、輝きを引き出す技術です。宝石はカットによってその魅力が大きく変化するため、カットは宝石の美しさを決定づける重要な要素と言えるでしょう。 カットには、古くから伝わる伝統的なものから現代的なものまで、様々な種類が存在します。それぞれに独特の形状と輝きがあり、宝石の特徴や魅力を最大限に引き出すように工夫されています。例えば、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すために考案されたブリリアントカットは、多数の小さなカット面を施すことで、光を細かく反射させ、まばゆい輝きを生み出します。 今回は、そんな数あるカットの中でも、「マロンカット」についてご紹介します。マロンカットは、その名の通り栗の実のような、丸みを帯びた優しい形が特徴です。このカットは、宝石の内部で光が複雑に反射するように計算されており、奥深い輝きと温かみのある煌めきを生み出します。また、カボションカットと同様に、宝石本来の色や模様を活かすことができるため、カラーストーンにもよく用いられます。マロンカットの宝石は、落ち着いた上品さと可愛らしさを兼ね備えており、指輪やペンダントなど、様々なジュエリーに仕立てられます。
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輝く涙?魅力的なオニオンカットの魅力

宝石は、職人の手によって様々な形に研磨され、光を受けて美しく輝きます。カットと呼ばれるこの工程によって、原石の魅力は最大限に引き出されるのです。数あるカットの中でも、「オニオンカット」と呼ばれるカットは、近年人気を集めています。 オニオンカットは、その名の通り、玉ねぎを連想させる丸みを帯びた形が特徴です。上から見ると円形または楕円形をしており、横から見ると緩やかなドーム状のシルエットを描きます。カット面は、玉ねぎの皮の一枚一枚のように、滑らかに重なり合っています。この複雑なカット面によって、光が複雑に反射し、宝石の内部から煌めきが溢れ出すような、独特の輝きが生まれます。 オニオンカットは、比較的新しいカットであるため、他のカットに比べて目にする機会は少ないかもしれません。しかし、その可愛らしい名前と、丸みのある優しい印象から、特に若い世代や女性の心を掴んで離しません。また、ダイヤモンドだけでなく、ルビーやサファイア、エメラルドなど、様々な宝石に施されるのも特徴です。 ジュエリーのデザインにおいても、オニオンカットは個性的な輝きを放ちます。リングやペンダントトップはもちろん、ピアスやブレスレットなど、様々なアイテムに用いられています。特に、一粒石でシンプルに仕立てたものは、オニオンカットの魅力である、柔らかな煌めきを存分に楽しむことができます。