オールドマインカット

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カット

時代を超越した輝き:オールドマインカットの魅力

アンティークダイヤモンドといえば、誰もが思い浮かべるのがオールドマインカットでしょう。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、まさにダイヤモンドが最も愛された時代に、その輝きを放っていたカットです。現代ではコンピューター制御によって精密にカットされるのが主流ですが、オールドマインカットは熟練の職人が、一つひとつ手作業で研磨していました。そのため、同じカットのダイヤモンドであっても、微妙に形や大きさが異なり、独特の個性を持っているのが特徴です。 現代のラウンドブリリアントカットのように、細かく多面的にカットされて鋭い輝きを放つダイヤモンドとは異なり、オールドマインカットは、クッション型やラウンド型をベースに、比較的大きなカット面が組み合わさって構成されています。そのため、光を取り込むと、キラキラと鋭く光るというよりは、内側から温かい光がじんわりと浮かび上がるような、柔らかく深みのある輝きを放ちます。 まるで、長い年月を経て、その輝きの中に歴史を刻んできたかのような、独特の奥行きと温かみが感じられます。時代を超えて愛され続けるアンティークダイヤモンドの魅力は、まさにこの輝きにあると言えるでしょう。