
輝きの要!ダイヤモンドのガードル
ダイヤモンドといえば、多くの人がその美しい輝きを思い浮かべるでしょう。特に、婚約指輪などでよく使われるラウンドブリリアントカットは、ダイヤモンドの美しさを最大限に引き出すカットとして知られています。ダイヤモンドの最上部、光が差し込む入り口となる「テーブル」と呼ばれる平らな面から、中央に向かってまるで階段のように広がる輝く面があります。この斜めの面の一つ一つを「ファセット」と呼び、ダイヤモンドの輝きは、このファセットのカットと配置によって大きく左右されます。
ラウンドブリリアントカットの場合、ダイヤモンドの上部、クラウンと呼ばれる部分には、テーブルを含めて33個のファセットが計算され尽くした角度と配置で施されています。そして、下部のパビリオンと呼ばれる部分には、23個のファセットがあります。これらのファセットが複雑に組み合わさることで、光がダイヤモンド内部に入り込み、複雑な反射を繰り返した後、再び外へと放出されます。この光の乱反射が、ダイヤモンド特有の美しい輝きを生み出すのです。ダイヤモンドの輝きは、カットの良し悪しによって大きく左右されます。熟練した職人の手によって正確にカットされたダイヤモンドは、より多くの光を取り込み、より美しく輝くと言われています。