ポピガイ・クレーター:ダイヤモンドの宝庫
ロシアの広大なシベリア地方、一面を銀世界に変える極寒の地に、巨大なクレーターが静かに眠っています。その名は「ポピガイ・クレーター」。その大きさは想像を絶するもの直径が約100キロメートルにも及びます。東京から熱海までの距離とほぼ同じ大きさといえば、その巨大さがお分かりいただけるでしょうか。
この巨大クレーターが生まれたのは、今からおよそ3500万年前のこと。当時、地球を目指して宇宙空間を突き進む巨大な隕石がありました。そして、ついに地球に衝突したその衝撃は凄まじく、地表に巨大な穴をうがち、周囲の地層を高く隆起させました。その痕跡は、長い年月を経た今もなお、クレーターの縁に残されています。
ポピガイ・クレーターは、地球の歴史上、最大級の天体衝突の痕跡の一つです。そのスケールの大きさは、私たち人類に宇宙の脅威と、そして地球の歴史の壮大さを教えてくれます。