銀色の輝き、未来を照らすシルバーオブシディアン
火山活動によって生まれた神秘の石、黒曜石。それは、煮えたぎる溶岩が大地を流れ、急激に冷え固まることで生まれる、天然のガラスです。結晶化する間もなく固まるため、黒曜石は独特の光沢を帯び、まるで漆黒の鏡のような美しさを放ちます。
黒曜石の中でも、近年注目を集めているのが、銀色の輝きを放つシルバーオブシディアンです。この希少な石は、溶岩の中に含まれる微細な気泡や鉱物が光を反射することで、神秘的な銀色に輝きます。まるで夜空に散りばめられた星屑を閉じ込めたかのような、その美しさは、見る者を魅了してやみません。
古来より、黒曜石はその鋭い破断面を利用して、矢じりや刃物などの道具として使われてきました。世界各地の遺跡から黒曜石製の道具が発見されていることから、私たちの祖先がその鋭利さに着目し、生活に役立てていたことがわかります。また、黒曜石は道具としてだけでなく、儀式や呪術にも用いられてきました。その漆黒の輝きは、人々に神秘的な力を感じさせ、霊的な世界との繋がりを深めると信じられていたのです。