ジュエリーを引き立てるダブルプロングの魅力
- ダブルプロングとは?ダブルプロングとは、宝石を指輪やネックレスなどの宝飾品に固定する際に用いられる、爪を使ったセッティング方法の一つです。宝石を支える小さな金属製の爪は「プロング」と呼ばれ、通常は3本から6本で宝石を囲むように留められています。しかし、ダブルプロングの場合は、一つのプロングのすぐ隣に、もう一つのプロングを寄り添わせるように配置します。このため、一見すると一つのプロングが二つに分かれているように見えることから、「ダブルプロング」という名前が付けられました。日本では、その見た目がまるでカニのハサミのように見えることから「割爪」と呼ばれることもあります。ダブルプロングは、通常のプロングに比べて、より多くの金属の表面で宝石を覆うことができるため、宝石をよりしっかりと固定することができます。また、光を反射する金属の表面積が増えることで、宝石をより輝かせる効果も期待できます。さらに、デザインの面でも、繊細でエレガントな印象を与えることができるため、婚約指輪や結婚指輪など、特別な宝飾品に広く用いられています。一方で、ダブルプロングは、通常のプロングに比べて引っ掛かりやすく、衣服の繊維などを引っ掛けてしまう可能性も高いため、取り扱いには注意が必要です。また、複雑な構造をしているため、通常のプロングよりも修理が難しいという側面もあります。