253.7カラット:オッペンハイマーダイヤモンドの輝き
1964年、南アフリカのダイトイッパン鉱山では、今日も多くの作業員が採掘に勤しんでいました。ダイヤモンドの採掘は、宝探しのようなもので、いつ、どんな原石が見つかるのか、誰も予測はつきません。しかし、この日、この鉱山で働く者たちの運命を大きく変える出来事が起こったのです。いつものようにツルハシを振るい、土を掘り起こしていた作業員のひとりが、信じられないほどの大きさと輝きを放つ黄色い物体を発見しました。それは、後に「オッペンハイマーダイヤモンド」と名付けられ、世界最大の宝石として歴史に名を刻むことになる、巨大なダイヤモンドだったのです。