
煙水晶: 癒しと浄化の石
- 煙水晶とは煙水晶は、水晶の仲間であり、その名の通り煙がかったような色合いが特徴です。水晶は無色透明ですが、煙水晶は淡い褐色から黒色まで、色の濃淡は様々です。その色の濃淡によって、薄く煙がかかったように見えるものや、墨を流し込んだように真っ黒に見えるものまであります。この神秘的な色は、天然の放射線が水晶に照射されることによって生まれます。地下深くで育つ過程で、周囲の岩石から微量の放射線を浴び続けることで、水晶の中に結晶構造の変化が起こり、光を吸収するようになります。その結果、私たちが目にするような煙のような色合いが生まれてくるのです。煙水晶は、古来よりその独特の風貌で人々を魅了してきました。古代ローマでは、喪の際に身に着ける宝石として用いられたという記録も残っています。また、その落ち着いた色合いから、心を落ち着かせ、不安や恐怖を取り除く効果があると信じられてきました。現代でも、アクセサリーとして人気が高く、指輪やネックレス、ブレスレットなど、様々な形で楽しまれています。