タングステン

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タングステンと炭化物の関係とは?

- 炭化物とは?炭化物とは、炭素と金属が結びついてできた化合物のことです。宝石の世界では、特に「炭化タングステン」という言葉を耳にすることが多いでしょう。これは、近年人気が高まっているタングステン製のジュエリーに使われている素材です。タングステンは、本来は非常に硬くて丈夫な金属として知られています。しかし、自然の状態では柔らかく、そのままではジュエリーに加工することが難しいという側面も持っています。そこで、タングステンをジュエリーに適した丈夫な素材にするために、炭素を結びつけて炭化タングステンにする技術が開発されました。炭化タングステンは、コバルトやニッケルなどを加えてさらに強度を高めたものが、男性用の結婚指輪やファッションリングとして人気を集めています。日常使いにも耐える強度があるので、肉体労働など、手を使うことの多い仕事をしている方にも最適な素材と言えるでしょう。
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タングステン:熱に強い金属

- タングステンとはタングステンは、原子番号74番目の元素で、周期表においてはクロムやモリブデンと同じ仲間になります。 その名前は、スウェーデン語で「重い石」を意味する言葉に由来しており、まさにその名の通り、比重が大きくずっしりとした重みが特徴です。 外観は、銀白色の光沢を帯びた金属で、鉄やニッケルと同様に強磁性を示します。 タングステンが他の金属と一線を画す点は、その融点の高さにあります。 実は、全元素の中で最も融点が高いことで知られており、その温度は摂氏3422度にも達します。 これは、太陽の表面温度に匹敵するほどの高温です。 このような高温にも耐えられることから、白熱電球のフィラメントをはじめ、高温環境で使用される部品などに広く利用されています。