バロックパール

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真珠関連

個性を楽しむ、バロックパールの上品な魅力

なめらかで整った球体が魅力の真珠の世界に、近年新たな潮流が生まれています。それが、今回ご紹介する「バロックパール」です。 バロックパールは、ポルトガル語で「歪んだ」という意味を持つ「バロック」という言葉が示すように、いびつな形が最大の特徴です。これまで真珠の価値を決める要素として、形は非常に重要視されてきました。真円に近いほど価値が高く、逆にいびつな形は評価の対象外とされてきたのです。 しかし、近年、その常識が変わりつつあります。自然が生み出した偶然の産物ともいえる、ひとつとして同じ形のない個性的な姿が、むしろ魅力として注目を集めているのです。 バロックパールには、ドロップ型やコイン型、クロス型など、さまざまな形があります。また、真珠層の巻き方や厚みによって、光沢や色合いも実に多様です。従来の真珠のように画一的ではなく、まさに世界にひとつだけの輝きを持っていると言えるでしょう。 こうしたバロックパールの人気を後押ししているのが、近年高まっている個性への関心です。周りの人と違う自分らしさを表現したい、そんな願いを持つ人々にとって、バロックパールはまさにぴったりのアイテムと言えるでしょう。 また、バロックパールは、その個性的な形から、ジュエリーのデザインの幅を広げる可能性も秘めています。従来の真珠とは異なる、斬新で個性的なジュエリーが生み出されるかもしれません。
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ミシシッピ川の真珠: 不揃いの美

アメリカを象徴する大河、ミシシッピ川。その雄大な流れは、古くから人々を魅了してきました。広大な大地を潤す豊かな水は、様々な恵みをもたらしますが、中にはあまり知られていないものもあります。それは、ミシシッピ川で育まれる淡水真珠です。 多くの人は、真珠と聞くと、海で採れるものを思い浮かべるでしょう。しかし、ミシシッピ川のような淡水域でも、美しい真珠が育まれます。海で採れる真珠とは異なり、ミシシッピ川の淡水真珠は、独特の形と色合いを持つことで知られています。 丸い形が一般的な海の真珠に対し、淡水真珠は、楕円形やボタン型など、個性的な形をしています。これは、ミシシッピ川という環境が、真珠の成長に影響を与えているためです。また、色合いも、淡水真珠は、白やクリーム色だけでなく、ピンクやパープルなど、多彩な色が見られます。これは、真珠を育む貝の種類や、水質、栄養状態など、様々な要素が複雑に絡み合って生まれる、自然の妙技といえるでしょう。 ミシシッピ川の淡水真珠は、その希少性と美しさから、近年注目を集めています。ひっそりと川底で輝きを放つ真珠は、まさにミシシッピ川の隠れた宝石といえるでしょう。