個性を楽しむ、バロックパールの上品な魅力
なめらかで整った球体が魅力の真珠の世界に、近年新たな潮流が生まれています。それが、今回ご紹介する「バロックパール」です。
バロックパールは、ポルトガル語で「歪んだ」という意味を持つ「バロック」という言葉が示すように、いびつな形が最大の特徴です。これまで真珠の価値を決める要素として、形は非常に重要視されてきました。真円に近いほど価値が高く、逆にいびつな形は評価の対象外とされてきたのです。
しかし、近年、その常識が変わりつつあります。自然が生み出した偶然の産物ともいえる、ひとつとして同じ形のない個性的な姿が、むしろ魅力として注目を集めているのです。
バロックパールには、ドロップ型やコイン型、クロス型など、さまざまな形があります。また、真珠層の巻き方や厚みによって、光沢や色合いも実に多様です。従来の真珠のように画一的ではなく、まさに世界にひとつだけの輝きを持っていると言えるでしょう。
こうしたバロックパールの人気を後押ししているのが、近年高まっている個性への関心です。周りの人と違う自分らしさを表現したい、そんな願いを持つ人々にとって、バロックパールはまさにぴったりのアイテムと言えるでしょう。
また、バロックパールは、その個性的な形から、ジュエリーのデザインの幅を広げる可能性も秘めています。従来の真珠とは異なる、斬新で個性的なジュエリーが生み出されるかもしれません。