フィンランドの奇跡!七色の輝きを放つスペクトロライト
宝石の中でも特に珍しく、美しい輝きを放つものとして知られているのがスペクトロライトです。スペクトロライトはラブラドライトという石の一種なのですが、世界中でもフィンランドのユレマー地方でしか採掘されていません。
ラブラドライトは、見る角度によって青や緑、黄色など様々な色に変化する光、遊色と呼ばれる現象を示すことで有名です。スペクトロライトは、この遊色がより鮮やかに、力強く現れるのが特徴です。まるで、夜空に輝くオーロラを閉じ込めたかのような、幻想的な美しさを持っています。
スペクトロライトの鮮やかな遊色は、その特殊な構造に由来します。ラブラドライトは、薄い結晶の層が幾重にも重なってできていますが、スペクトロライトは一般的なラブラドライトよりも長い時間をかけてゆっくりと成長します。そのため、結晶の層がより規則正しく、緻密に積み重なっているのです。これが、光を複雑に反射し、あの美しい遊色を生み出す秘密です。
希少性が高く、美しいスペクトロライトは、宝飾品としてだけでなく、コレクターの間でも大変人気があります。