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フェロニエール:額を飾る中世の輝き

額を飾る宝石を携えた優美な帯、フェロニエール。その歴史は古く、15世紀のイタリアにまで遡ります。当時、多くの女性たちを魅了したこの装飾は、額の中央で輝く宝石が、その時代の美意識を象徴するかのようでした。しかし、時が流れ、フェロニエールは人々の記憶から薄れていきます。 再び脚光を浴びるのは19世紀のこと。中世への憧憬が高まる中、フェロニエールは「額の飾り」を意味するフランス語で呼ばれるようになり、夜会や公式の場など、華やかな舞台でその輝きを放ちました。特に1820年から1840年にかけては、流行の最先端をいく女性たちの間で、フェロニエールは欠かせないアイテムとなっていきます。ルネサンス様式や中世風のファッションが流行したこの時代、フェロニエールは単なる装飾品ではなく、歴史へのオマージュであり、個性を表現する手段として愛されたのです。
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時を超えて輝く: バンドーの歴史と魅力

- バンドーとはバンドーとは、額に沿うように低くつける、細長い帯状の頭飾りのことを指します。現代では、布地で作られたボヘミアン風のヘッドバンドや、スポーツ時に髪をまとめるための実用的なアイテムとして認識されていることが多いかもしれません。しかし、バンドーの歴史は深く、数世紀にもわたり、世界各地の文化や歴史の中で、様々な素材や形で人々の頭を飾ってきました。古代エジプトでは、ファラオや高貴な人々が、権力の象徴として豪華な装飾を施したバンドーを身につけていました。古代ギリシャやローマでも、月桂樹の葉や金属でできたバンドーが、勝利や栄光のシンボルとして用いられました。時代が進むにつれて、バンドーは実用的な役割も担うようになります。中世ヨーロッパでは、女性が髪をまとめたり、覆い隠したりするために、幅広い布地を用いたバンドーが広く使われていました。また、男性も、汗を吸収したり、髪が邪魔にならないように、シンプルなバンドーを頭に巻くことがありました。現代においても、バンドーはファッションアイテムとして、あるいは実用品として、その存在感を示しています。素材やデザインも多種多様になり、華やかな宝石をあしらったものから、カジュアルな布地製のものまで、様々なスタイルのバンドーを見かけることができます。バンドーは、時代を超えて愛され続ける、おしゃれと実用性を兼ね備えた魅力的なアイテムと言えるでしょう。