
探究心を育む石:ライオライトの魅力
大地のエネルギーが凝縮したかのような、力強い輝きを放つ火山。その噴火は時に災害をもたらしますが、一方で、自然の神秘ともいえる美しい鉱物を生み出すこともあります。その代表格と言えるのが、「ライオライト」と呼ばれる石です。
ライオライトは、マグマが冷えて固まった岩石の一種である「流紋岩」に分類されます。その名の通り、溶岩が流れた跡がそのまま模様となって現れているのが特徴です。白や灰色など、落ち着いた色合いのものが多い流紋岩ですが、ライオライトは、緑や赤、茶色など、多彩な色合いを見せてくれます。これは、マグマに含まれていた様々な鉱物が、冷却過程で混ざり合うことで生まれる、自然の芸術とも言えるでしょう。
古くから、火山は神聖な場所として崇められてきましたが、ライオライトは、まさにその火山活動が生み出した、地球のエネルギーを感じさせる石と言えるでしょう。