繊細な輝き:金細工の技法
「フィリグリー」という言葉をご存知でしょうか。
これは、髪の毛のように細い金属線を、まるで糸を扱うようにして、複雑な文様を作り上げる、伝統的な金細工の技法のことを指します。
金や銀の糸は、職人の熟練した指先によって、思い通りの形に曲げられ、絡み合わされ、美しい装飾模様へと姿を変えていきます。
繊細な透かし模様や、立体的なバラの飾り、渦巻き模様や唐草模様など、その表現は実に様々です。
フィリグリーで作られた宝飾品は、金属の持つ華やかさに加えて、糸の繊細さが相まって、見るものを魅了してやみません。
シンプルな形であっても、そこに込められた職人の技術と情熱は、時を超えて輝き続けるでしょう。