
宝石の輝きの秘密:屈折率
宝石の魅力の一つである、その美しい輝き。実は、この輝きには「屈折率」というものが深く関わっています。 屈折率とは、光が物質を通るときに、どれだけその方向が曲がるのかを示す値のことです。
光は、空気中と物質中では進む速さが違います。例えば、光が空気中から水の中に入ると、その速度は遅くなります。この時、光は速度の差によって水と空気の境界面で方向を変える、つまり「屈折」するのです。そして、この屈折する度合いが、物質によって異なるのです。 屈折率が大きい物質ほど、光を大きく曲げるため、宝石のように屈折率の大きい物質に光が入ると、その内部で光は複雑に屈折を繰り返します。
こうして、宝石に入った光は、様々な方向に反射し、最終的に私たちの目に届きます。これが、宝石がキラキラと美しく輝く理由です。 屈折率の高さは、宝石の輝きを左右する重要な要素なのです。