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柘植:時を超えて愛される木

日本の山野に、緑の葉をたたえる常緑広葉樹、柘植。その姿は、特に西日本の風景によく馴染んでいます。人の背丈ほどに育つこともあり、古くから庭木として親しまれてきました。柘植は、ただ庭を彩るだけでなく、人々の暮らしに寄り添うように、様々な道具の材料としても重宝されてきました。緻密で硬く、簡単には割れないという特徴を持つ柘植の木材は、印鑑や版木など、細かな細工を必要とするものに最適でした。長く使い続けることで、表面につややかな光沢が生まれていくのも柘植の魅力の一つです。その美しさから、櫛や数珠、将棋の駒など、人の手に触れ、時を重ねるごとに味わいを増していくものにも用いられてきました。柘植の木材は、淡い黄色の色合いをしています。ゆっくりと時間をかけて、飴色に変化していく様は、まるで人の人生そのものを表しているかのようです。
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気品漂う銘木、紫檀の魅力

- 紫檀とは紫檀は、ツルサイカチ属に属するいくつかの種類の樹木から採れる貴重な木材の総称です。赤褐色から紫褐色と表現されるような、奥深い色合いとそこに浮かび上がる美しい木目が特徴です。木材を伐採したばかりの状態では、バラの花のような上品で甘い香りを放つものもあり、このことから西洋ではローズウッドという名で親しまれています。家具材として世界中で人気のある黒檀と同じように、紫檀もまた、丹念に磨けば磨くほど、滑らかで美しい艶が増していくという性質を持っています。そのため、高級家具や楽器、仏壇、数珠などの仏具など、様々な用途に用いられてきました。特に、その美しい色合いと希少価値の高さから、古くから高級木材として珍重されてきました。 しかし、近年では乱獲によって絶滅の危機に瀕している種もあり、その取引はワシントン条約によって規制されています。そのため、現在ではますます希少価値が高まっており、手に入れるのが難しい木材となっています。
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「正一位」の名を持つ木、一位の魅力

日本の雄大な自然の中には、厳しい寒さにも負けずに緑の葉を茂らせる常緑樹が存在します。その一つが、北海道から九州まで、沖縄を除く広い範囲に分布する「イチイ」です。この針葉樹は、一年を通して緑色の葉を保ち、冬の寒さの中でも生命力を感じさせてくれます。イチイは、比較的寒冷な地域を好み、標高の高い山地などでよく見かけられます。そのため、厳しい環境下でも力強く育つ生命力の象徴として、古くから人々に親しまれてきました。春になると、雄の木と雌の木それぞれに、雄花と雌花を咲かせます。花は小さく目立ちませんが、秋になると、雌の木には鮮やかな赤い実を実らせます。この赤い実は、一見すると美味しそうに見えますが、種子には毒が含まれているため、口にするのは危険です。美しいものには毒があるという言葉がありますが、イチイの実にもその言葉が当てはまります。しかし、その毒性も、長い年月をかけて厳しい自然環境を生き抜くためにイチイが身につけた知恵と言えるのかもしれません。