神秘の銘木、シャム柿の魅力
シャム柿という名前を耳にすると、タイ原産の柿の木を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし実際には、シャム柿は中南米の生まれで、ムラサキ科に分類される広葉樹です。タイとも柿の木とも、実は全く関係がないのです。では、なぜこのような名前が付けられたのでしょうか?
その由来は、木材を輸入する業者が日本にこの木材を売り出す際に、黒柿の代わりになるものとして販売したことにあると言われています。黒柿は当時、高価な木材として扱われていました。そこで、タイの別名であるシャムを付けることで、黒柿のような高級なイメージを演出したのかもしれません。そして、そのエキゾチックな響きが人々の心を惹きつけ、今日まで「シャム柿」の名前で愛され続けているのです。