
癒やしの石、ゼオライトの魅力
ゼオライトという、どこか神秘的な響きを持つ名前。その由来は、ギリシャ語で「沸騰する」を意味する「zeo」という言葉にあります。ゼオライトは、その名の通り、まるで沸騰しているかのような不思議な性質を持つ鉱物なのです。
ゼオライトの内部には、目に見えないほどの小さな穴が無数に空いています。そして、その穴の中に、多くの水を吸着する性質を持っているのです。 加熱すると、ゼオライトに含まれていた水が水蒸気となって勢いよく放出されます。その様子は、まるでゼオライト自体が沸騰しているかのように見えることから、「zeo(沸騰する)」を由来とする「ゼオライト」という名前が付けられたのです。
ゼオライトは、実は特定の鉱物を指す名前ではなく、スコレサイトやメソライトなど、多くの鉱物のグループ全体を指す言葉です。これらの鉱物は、それぞれ異なる化学組成や結晶構造を持っていますが、多くの水を吸着し、加熱するとそれを放出するという共通の性質を持っています。