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古代から愛される勾玉の魅力

- 勾玉とは勾玉とは、その名の通り曲がった玉のことで、曲玉とも呼ばれます。その形状は、動物の牙や胎児をかたどったものなど、様々な説がありますが、はっきりとしたことは分かっていません。しかし、旧石器時代から縄文時代にかけて作られたとされることから、非常に古くから日本で存在していたことは確かです。勾玉は、古代の人々にとって、魔除けやお守りとして身に着けられていました。縄文時代の遺跡からは、ヒスイや碧玉(へきぎょく)など、貴重な石で作られた勾玉が多く出土しています。これは、当時の人々が勾玉を特別な意味を持つものとして大切に扱い、身に着けていたことを示唆しています。弥生時代に入ると、勾玉は権威の象徴として用いられるようになり、古墳時代には、副葬品として権力者の墓に納められるようになりました。特に、古墳時代中期に作られたとされる「三種の神器」の一つである八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は、日本の統治者にとって特別な意味を持つものとして、現代まで大切に受け継がれています。このように、勾玉は古代から現代に至るまで、日本の人々の生活や文化と深く関わってきました。その美しい形状と、長い歴史の中で培われてきた神秘的な魅力は、今もなお多くの人々を魅了し続けています。