気品漂う銘木、紫檀の魅力
- 紫檀とは紫檀は、ツルサイカチ属に属するいくつかの種類の樹木から採れる貴重な木材の総称です。赤褐色から紫褐色と表現されるような、奥深い色合いとそこに浮かび上がる美しい木目が特徴です。木材を伐採したばかりの状態では、バラの花のような上品で甘い香りを放つものもあり、このことから西洋ではローズウッドという名で親しまれています。家具材として世界中で人気のある黒檀と同じように、紫檀もまた、丹念に磨けば磨くほど、滑らかで美しい艶が増していくという性質を持っています。そのため、高級家具や楽器、仏壇、数珠などの仏具など、様々な用途に用いられてきました。特に、その美しい色合いと希少価値の高さから、古くから高級木材として珍重されてきました。 しかし、近年では乱獲によって絶滅の危機に瀕している種もあり、その取引はワシントン条約によって規制されています。そのため、現在ではますます希少価値が高まっており、手に入れるのが難しい木材となっています。