黒蝶貝

記事数:(2)

真珠関連

神秘の輝き、黒蝶貝

海の宝石と称される黒蝶貝は、その名の通り、神秘的な黒い真珠を育む貝です。 温かい亜熱帯から熱帯の海に生息し、大きいものでは30センチメートルを超えるものもいます。二枚貝ならではの堂々とした貝殻の内側は、真珠層と呼ばれる層で覆われています。この真珠層は、見る角度によって様々な色に輝いて見え、変化に富んだ美しさを持っています。黒蝶貝はその貝殻自体も美しいのですが、人々を惹きつけてやまないのは、やはり黒真珠を生み出す力を持っている点でしょう。黒真珠は、黒蝶貝の体内に偶然入り込んだ小さな砂粒や生物などを核として、長い年月をかけてつくられます。真珠層が幾重にも重なり、深みのある黒の中に様々な色の輝きを秘めた宝石へと成長するのです。 黒蝶貝は、その神秘的な美しさで、古くから人々を魅了してきました。ネックレスや指輪、イヤリングなど、様々な宝飾品に加工され、特別な輝きを放ちます。海の宝石、黒蝶貝は、自然が生み出した奇跡のひとつと言えるでしょう。
真珠関連

虹色に輝く神秘の物質、真珠母貝

真珠といえば、その上品な輝きから、古くから多くの人々を魅了してきた宝石です。冠婚葬祭など様々な場面で身に着けられる真珠ですが、一体どのようにして作られるのかご存知でしょうか。真珠の母なる存在、それが「真珠母貝」です。 真珠母貝は、その名の通り真珠を育む貝です。アコヤガイやシロチョウガイなど、真珠を作り出す貝は複数種類存在しますが、いずれも貝殻の内側が虹色に光るのが特徴です。この神秘的な輝きこそが真珠母貝の証です。 では、なぜ真珠母貝は、このような輝きを放つのでしょうか。それは、真珠を作り出すためです。真珠母貝は、体の中に異物(砂粒や寄生虫など)が入り込むと、それを排除しようとします。その際、自己防衛の手段として、異物を包み込むように、炭酸カルシウムを主成分とする「真珠層」を分泌するのです。真珠層は、薄い膜のようなものが何層にも重なり合う構造をしていて、光が当たると反射と屈折を繰り返します。この時、光の波長によって異なる色が見えるため、あの美しい虹色の光沢が生まれるのです。 つまり、私たちが宝石として愛でている真珠は、真珠母貝が長い年月をかけて作り出した芸術作品と言えるでしょう。