宝石に秘められたメッセージ:リガードジュエリー
複数の種類の宝石を組み合わせ、それぞれの宝石の頭文字を繋げて単語を作る、個性的な装飾品、それがリガードジュエリーです。例えば、ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、アメジストを組み合わせれば「DEAR(愛しい人へ)」、ガーネット、パール、アメジストなら「GRAPE(葡萄)」といった具合です。
このユニークなジュエリーは、19世紀のイギリス、ヴィクトリア朝時代に特に人気を博しました。
指輪やブローチ、ペンダントなど、様々な形に仕立てられ、当時の貴婦人たちの間で流行しました。
宝石に込められたメッセージは、贈る相手への愛情表現や友情の証、あるいは自身のイニシャルや座右の銘など、持ち主にとって特別な意味を持つ言葉や名前が選ばれることが多く、贈り物としても大変人気がありました。
リガードジュエリーは、単なる装飾品ではなく、宝石を通して想いを伝える、ロマンティックでパーソナルなアイテムと言えるでしょう。