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宝石証明書:価値の証

きらきらと輝く美しい宝石。その美しさに魅了され、つい購入してしまうこともあるかもしれません。しかし、宝石の真の価値を見極めるためには、宝石証明書が欠かせません。宝石証明書とは、宝石の鑑定を専門とする公的機関が発行する、いわば宝石の「戸籍謄本」のようなものです。 この証明書には、宝石の種類はもちろんのこと、重さを表すカラット、輝きを左右するカット、透明度を示すクラリティ、そして色の評価であるカラーといった、宝石の品質を評価する上で重要な情報が詳細に記されています。これらの要素は、宝石の価値を大きく左右する要素です。例えば、同じ種類の宝石でも、カラーの評価が1段階違うだけで、価値は何倍も異なる場合もあります。そのため、宝石証明書は高価な宝石を購入する際の信頼できる指針となるのです。宝石を選ぶ際には、その美しさだけでなく、証明書の内容もしっかりと確認することが大切です。
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AGS: 信頼の宝石証明

アメリカの宝石業界において、絶対的な権威とされているのがAGS、正式名称はアメリカ宝石協会です。1934年に設立されたこの協会は、宝石業界の健全な発展と、消費者保護を目的としています。実は、あの有名なGIA、つまり米国宝石学会の創設者も、AGSの設立メンバーの一人なのです。複数の独立系宝石商が集まり、業界全体の倫理基準や商慣習を確立し、維持しようと立ち上がりました。宝石に関する知識や技術はもちろんのこと、高い倫理観を持つことこそが、AGSの会員として認められる条件であり、誇りなのです。つまり、AGSの会員であるというだけで、その宝石商は信頼できる証と言えるでしょう。協会は、消費者が偽物の宝石や粗悪な品質の宝石を買わされることのないよう、厳しい基準を設けています。また、広告の内容についても厳しくチェックを行い、消費者を欺くような行為は一切許していません。AGSは、宝石業界全体の質を高め、消費者が安心して宝石を購入できる環境を作るために、今日も活動を続けています。